ハイハイは長い方がいい?|ハイハイの重要性について理学療法士が分かりやすく解説


体軸ベビー講師養成講座
キーワード:ハイハイ 長い方がいい
月間検索数:140 最低ドメインパワー:17
ペルソナ
・赤ちゃんのハイハイが長く、なかなか歩かない事が心配
・ハイハイがなく、つかまり立ちなどし始めたけど大丈夫かな
・よくハイハイは長い方がいいって言うけどそれは本当なの?
構成
ハイハイは長い方がいい?
ハイハイが短い場合はどうすれば良いか
目次
1.ハイハイは長い方がいい?ハイハイによるメリット・デメリット
2.ハイハイをする時期に親子で一緒にしたい体操
ハイハイは長い方が良い?という疑問に対して、ハイハイのメリットデメリットから解説しています。ハイハイは赤ちゃんの発達にとって重要であり、長い方が良いと考えられます。記事では、ハイハイのメリットや赤ちゃんの発達を促すための体操も紹介しています。ハイハイがなぜ重要なのかを理解し、親子で取り組むことで子どもの成長を促すことができます。
ハイハイは長い方がいい?|ハイハイの重要性について理学療法士が分かりやすく解説
この記事を読んでいるあなたは
・同じ月齢の子どもはもう歩いているのに、自分の子どもはまだ歩かない事が心配
・ハイハイをせずにつかまり立ちをし始めたけど大丈夫かな
・よくハイハイは長い方がいいって言うけどそれは本当なの?
と思っていませんか?
厚生労働省の調査によると、赤ちゃんの発達の中で生後7-9ヶ月頃にハイハイが始まり、9-10ヶ月ごろには約90%がハイハイを獲得していると言われています。その後つかまり立ち、伝い歩きを獲得し、生後11ヶ月から1歳5ヶ月ごろに一人歩きを獲得します。
その中で、ハイハイは長い方がいい?とよく言われますが、本当でしょうか?
科学的に証明されている訳ではありませんが、ハイハイをすることでのメリットはたくさんあり、デメリットは少ないため、ハイハイは長い方がいいと考えられます。
今回の記事ではハイハイは長い方がいいのかと言う疑問に対して、ハイハイをすることによって赤ちゃんのどのような発達が促されるのかを説明します。最後には親子でできるハイハイから歩くまでの発達を促す科学的根拠に基づいた体操をお伝えします。
最後まで読んでいただくことで、なぜハイハイは長い方がいいのかが分かり、赤ちゃんの発達を促す方法を親子で実践する事で、子どもの成長をより促す事ができます。
ぜひ最後まで読んでください。
目次
1.ハイハイは長い方がいい?ハイハイによるメリット・デメリット
2.ハイハイをする時期に赤ちゃんの発達を促す効果的な方法
1.ハイハイは長い方がいい?ハイハイによるメリットとデメリット
ハイハイは長い方がいいとよく言われますが本当でしょうか?
ハイハイとは、手のひらと膝を床につけて四つ這いの状態のまま両手両足を交互に動かして移動する動作をイメージすると思います。
しかし、ハイハイとは
①掌と腹より下半身を床に接地させて移動する「ずり這い」
②掌と膝を床に接地させて移動する「四つ這い」
③掌と両足を床に設置させて移動する「高這い」
をすべて含んだ動作の総称になります。
乳児の発達の調査によるとハイハイの期間の平均は4.4ヶ月間(ハイハイを全くしない子もいれば、8ヶ月以上継続した子までいる)と言われています。
期間については長い方がいいと科学的に証明されている訳ではありませんが、ハイハイをする事で発達にさまざまなメリットがあることは証明されています。
具体的には次の5つがあります。
①手足を協調的に動かすパターンの発達
②体幹を支えることによる安定性の発達
③自発的、能動的な動きにより、空間認知能力、探索力の発達
④バランス感覚の発達
⑤社会性の発達
このメリットは脊椎動物の進化の過程を考えるとよく分かります。
脊椎動物とは脊椎(背骨)をもつ動物のことを総称しています。
具体的には魚やトカゲ、哺乳類や鳥類など普段よく目にする動物の多くは脊椎動物です。もちろん人間も脊椎動物に分類されます。
脊椎動物の最初は魚類であり、そこから長い年月をかけて陸上に上がってきました。
この時に初めて重力に逆らって動く必要があります(出生)。そして、両生類・爬虫類は陸上で生活するために、頭を持ち上げ(首が据わる)、手足を使って這って移動するようになります(寝返り、ずり這い)。その後、長い年月をかけて重たい胴体(体幹)を持ち上げ、四足を滑らかに動かし移動する哺乳類が誕生しました(四つ這い、高這い)。そして、人間は知っての通り、手を自由に使えるようになるために二足歩行を獲得し、脳が発達しました(立つ、歩く)。
この何億年というとてつもなく長い年月の進化を現代の赤ちゃんはたった1年〜1年半程度で獲得しているのです。
つまり、進化が物語っているように、ハイハイ(ずり這い、四つ這い、高這い)という移動練習をすることは、二足歩行を獲得する身体になるための土台を作ってくれるということです。
この発達の順番全てに意味があり、人の介入によって順番を変えてしまうことはよくありません。
このようにハイハイはメリットが多く、発達には非常に重要な動作になります。
ただ、ハイハイのデメリットを1つお伝えするとすれば、移動を獲得することによって誤嚥や転落などのリスクがあることです。
ただ、このリスクに関しては赤ちゃんが発達する上では避けられない物であり、パパ・ママが注意していくしかありませんね。
よってハイハイは長い方がいいのか?という疑問に対しての答えは、
「ハイハイの期間については長い方がいいと科学的に証明されている訳ではないが、ハイハイをする事で発達を促すさまざまなメリットがあり、デメリットはほとんどないため長い間することは良いと考えられる」です。
2.ハイハイをする時期に赤ちゃんの発達を促す効果的な方法
これから紹介する方法は「体軸セラピー®︎」と呼ばれ、株式会社やまちゃんの代表である山崎氏が体軸理論に基づき、赤ちゃんの発達を促すセラピーとして作りました。
体軸理論とは、「身体の感覚が整うことによって身体に軸が形成され、インナーマッスルが効果的に働きやすくなり、身体の土台となる正しい身体の使い方ができるようになる」という理論です。
ここでは、その中にある誰でも簡単に赤ちゃんの発達を促すことができる「ベビークロスポイント」を紹介します。
ベビークロスポイントとは身体の感覚を高めることができる全身14カ所にある身体のポイントになります。そこを整えることで、さまざまな動作がスムーズに行いやすくなります。
今回はその中でもハイハイを獲得することはもちろん、その後つかまり立ちや一人歩きを獲得するのに非常に大切な体幹部のポイント①みぞおちスイッチ、②せなかスイッチ、③こつばんていスイッチ、④わきスイッチ、⑤そけいぶスイッチをお伝えします。さらに、ハイハイをする時期に親子で一緒にしたい体操も紹介します。
①みぞおちスイッチ:おへその少し上
②背中スイッチ:みぞおちスイッチの後ろ側
③骨盤底スイッチ:おしりの穴の少し前
④脇スイッチ:腕の付け根の後ろ側
⑤そけい部゙スイッチ:そけい部の真ん中
このポイントをそれぞれ1分程度、優しく解してあげてください。
その後、赤ちゃんの前でパパ・ママが次の3つの体操を見せてあげましょう。
赤ちゃんはパパ・ママがやっている動きをみて「真似してみよう」となります。
ハイハイをたくさんするキッカケや、その後一人歩きするまでの発達を促すキッカケになります。
無理やり行うのではなく、パパ・ママも楽しみながら繰り返し一緒にやってみましょう。
3.まとめ
今回はハイハイは長い方がいいのか?ということについて解説し、その後ハイハイの時期に赤ちゃんの発達を促す効果的な方法をお伝えしました。
・ハイハイとはずり這い、四つ這い、高這いをまとめた動作のことである
・ハイハイは生後7-9ヶ月頃に始まり、その期間は平均で4.4ヶ月と言われている
・ハイハイは長い方がいいかどうかは科学的に証明されていないが、ハイハイをする事でさまざまな発達を促すメリットがある
・赤ちゃんの発達にはベビークロスポイントが効果的である
以上になります。
今回の記事を読んで、赤ちゃんの発達を促す方法をもっと知りたいと思われた方は、子どもの身体づくりの専門家が実施している体軸コンディショニングスクール認定の「体軸ベビー講師養成講座」の受講をおすすめします。
この講座は今回お伝えしたベビークロスポイントのような体軸セラピー®︎という手法を習得し、子育てに悩む全ての方の救世主になる体軸ベビー講師の資格認定者を養成する講座です。3日間で取得でき、オンラインでも受講可能です。
赤ちゃんの成長を支えるプロになりたい方は必須の講座になります。
ぜひ検討してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。